自衛隊の本当の実力   著:池上 彰

2018年出版。当時、北朝鮮が頻繁に弾道ミサイルを発射しては速報が流れ「遺憾である」と決まりきったコメントが政府から繰り返し発表されていました。この「遺憾」という言葉、辞書で調べてみると「思い通りにいかず心残りなこと。残念。気の毒。」とあります。こんな優しい言葉を使ってていいのか!とも思います。実際なんの解決にもなっていませんし。

本書は、タイトル通り自衛隊の実態を池上氏が易しく説明してくれています。フジテレビで放送した番組の内容のようで、実際に自衛隊基地ロケも行っています。池上氏のわかりやすい文章と活字の大きさのせいかあっという間に読了。

何事も実際のところを知っておかなければいけないと再認識しました。もっと一般の人向けにこういった番組をやればいいのにと思いますが、機密事項も多いのでそうもいかないのでしょうね。

普段から厳しい訓練を積んでいる隊員の様子やインタビューから見えるものは、真剣に任務に取り組みいざという時には頼りになる存在だということです。
憲法に矛盾していると言われ続けている自衛隊も、災害続きの日本では大活躍をしてくれています。ボランティア希望者がたくさんいても被災地には立ち入り禁止になることも多く、そんな時一番頼りになるのは自衛隊です。

軍事力ランキングというのがあります。アメリカの軍事評価機関が兵力、兵器数、国防予算、経済力、地理的条件、利用可能な資源などをpowerindexというスコアで評価したものです。この本に掲載されている2017年のランキングでは第7位となっています。*2025年の調査では第8位。

軍事力は外国に対して大っぴらに発表するものではないため、この調査は正確性に欠けるという意見もあります。しかし我が国の自衛隊は元を辿ると米軍が発足させた機関ですから、あながち間違っているわけではないかもしれません。上位6カ国は全て核保有国。日本は意外に強い軍事力を持つ国だったんですね。このランキングにはちょっとびっくりしました。
ここ数年でスコアを伸ばしているのは韓国です。北朝鮮の脅威に備えているということでしょうか。

現在も世界のあちこちで戦争が起きていて、それは外国のニュースであったとしても全く日本に関係ないわけではありません。基本的な世界の国々の歴史や宗教、国際情勢は公平に学んでおこうと思わされました。もっと学生の時に真面目に勉強しておけばよかったといつも後悔。「この国がこういう決断をしたらこうなる、戦争でこういう結果になったら日本にこんな影響があるかもしれない」そういう予測ができるようになると、自衛隊についての考えもしっかり出てくるのかと思います。

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